松茸はなぜ高くなってしまったのか!

こんにちは!

 

松茸には高級なイメージがあります。

 

しかし1965年頃には、松茸は値段が安く、

一般の人でも松茸を食べていました。

 

現在では松茸は1キロ当たり2~3万円です。

1965年当時は1キロ1,591円で、1本にすると80円程度でした。

 

松茸の生産量は1965年当時は1,291トン、2016年は69トンと

激減しています。この激減が松茸が高価となった理由です。

 

松茸はアカマツという木の近くに、シロという菌糸の塊が

出来ると発生します。

 

アカマツは樹齢約50年とかなり育っているものでないといけません。

 

松茸は栄養が多すぎる腐葉土では生えてきません。

栄養が多いと、他のキノコやカビがたくさん生えてきます。

松茸が生存競争に負けてしまいます。

 

戦後間もない頃は、落ち葉や枝を拾って煮炊きをしていました。

そのため山には落ち葉が少なく、松茸には適した環境でした。

 

ところが1953年頃からプロパンガスが普及して、

松茸にとっての状況が一変しました。

山に落ち葉があることで、松茸が他のキノコ等との生存競争に

負けてしまいます。

その結果、松茸は減少します。価格が高騰するようになりました。

 

松茸は人工栽培が難しいキノコです。

 

松茸は「菌根菌」と呼ばれるキノコで生えたアカマツ

寄生して成長する特徴があります。樹齢が50年必要です。

 

松茸の規格はカサの開き具合で決まります。

 

つぼみ 10本あたり1万円

開き  5本あたり3万円

なかつぼみ 10本あたり3万円

上つぼみ 10本あたり5万円

特選つぼみ 7本あたり7万円

 

1本大体1,000円から1万4,000円程度です。

収穫量で毎年変動します。

 

国産の松茸では1kg 12万円から14万円程度です。

 

中国産では1kg 7,000円から1万3,000円程度です。

 

中国産の松茸では国産のものと比べて値段が10分の1です。

香り、味は別として、手に取りやすい値段となります。

 

松茸の最大の特徴は香りです。カサが開ききっていないものほど

高級です。海外の輸入品には人工香料が使われています。