男性にも知ってほしい女性のホルモンバランス!

こんにちは!

 

思春期になると、女性は卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が

始まります。

 

更年期には女性ホルモンのエストロゲンが少なくなり、

様々な不調が起こってきます。

 

エストロゲンが正常に分泌されることで、初めての月経、

初経を迎えます。

 

初経を経験する年齢は早くて小学校4年生くらいからです。

15歳になっても初経が見られない場合は、婦人科に行きます。

婦人科に行くことは恥ずかしいことではないです。

相談しやすい人に相談しましょう。

 

月経が開始されても、卵巣機能は未熟です。

エストロゲンの分泌が低下したままのこともあります。

脳下垂体から分泌されるプロラクチンとうホルモンの分泌が

異常をきたしていることもあります。

 

初経後数年間はホルモンの分泌は安定しません。

難しい年頃と感じられる年齢です。

小さな頃とは随分変わってしまったなと感じても、

女性の身体の中でいろいろなことが起きているんだなと

思ってもらえればと思います。

 

月経が1回来ても、次の月経が来ないこともあります。

月経周期がばらばらで次いつ起きるか分からないこともあります。

通常は28日から40日周期です。

妊娠の心当たりがなくても、この範囲に来なければ不安になります。

 

月経の前後にいらいらや不調を感じることもあり、

月経中には様々な痛みも生じます。

人によってそれぞれです。

体育の授業に参加できないほどのこともあります。

修学旅行や学校行事にも月経にならないかと不安になります。

 

月経用品をそろえるにもお金が掛かります。

更年期頃まで月経が続きます。

男親には言い出しにくいということもあります。

 

月経周期が24日以内であれば、「頻発月経」とされます。

 

月経周期が39日以上(40日までは正常とされてはいますが)であると、

「希発月経」とされます。この範囲に神経質に捉われてしまいがちです。

 

頻発月経と希発月経を合わせて、月経不順と言います。

 

思春期の希発月経は、エストロゲンの分泌が安定すると

改善されます。

 

頻発月経はトラブルにもつながります。

 

月に2回も月経が来たり、だらだらとした出血が1か月以上

続くことがあります。

 

夏のプールや修学旅行の時期に「月経と重ならないようにしてほしい」

と母親が子供を連れて婦人科に行くこともあります。

 

18歳になっても初経が見られない場合は、

原発無月経」と言います。

 

これまで月経が来ていた場合も、3か月以上来なかったら、

「続発性無月経」と言います。

 

女性の身体が子供から大人へと変化していく大事な時期です。

 

初経が来なかったり、長期間月経が止まるとなると

治療が必要で、将来の妊娠にも影響するので早めに

対処します。もし相談された方が男性であったとしても、

真剣に受け止めていただければと思います。

無月経は放置してはいけないです。

 

その他の月経の異常では、月経が3日以内に終了する

「過少月経」があります。

 

月経が8日以上続き、レバーのような塊が混じって

貧血になるほど量が多い場合は「過多月経」と言います。

 

過多月経は子宮筋腫などが原因で起こることが多いです。

思春期にはあまり見られません。

 

初経後しばらくはホルモンバランスが不安定で、

排卵のない月経が続くことが多いです。

 

排卵月経では、経血量が少なくなるので、過少月経は

必要以上に心配することはありません。

 

思春期の月経異常はほとんどがホルモンバランスが

不安定なことが原因です。

 

卵巣機能が成熟し、エストロゲンの分泌が正常になってくると、

次第に落ち着きを取り戻していきます。

 

思春期に初経が来たら、何でも相談できる婦人科のかかりつけ医を

探します。思春期以降も不安があったり異常があった場合もすぐに

相談します。