ポジティブな経験とネガティブな経験が発達には必要です!

こんにちは!

 

それぞれの発達段階には、成長・健康に向けての

ポジティブな力と、一方で退行・病といったネガティブな力があります。

 

ポジティブな経験がネガティブな経験より多ければ、

発達に良い影響を与えます。

 

ネガティブな経験のほうがポジティブな経験より多いからと言って

今後の人生が全てうまくいかないという訳ではありません。

 

ネガティブな経験から学ぶことの方が多いからです。

 

物語も主人公がいつもハッピーに過ごしているということは

あまりありません。何かしらの出来事が起こったりしています。

そして感情が揺れ動いたり、成長があったりします。

いつも成功ばかりの物語というものがあっても、あまり読む気は

しないのではないでしょうか。

 

ポジティブな経験とネガティブな経験は、どの年齢にもあります。

 

生涯にわたってポジティブな経験とネガティブな経験は続きます。

 

少しでもポジティブな経験を積み重ねることで、

自分自身の人生がより良くなっていきます。

 

全ての発達段階で重要なのは、ポジティブな力のみが

備わればよいという訳ではなく、ネガティブな経験にも対応できるかです。

ポジティブな経験とネガティブな経験両方必要です。

 

発達心理学者のエリク・H・エリクソンが「ライフサイクル」という

概念を提唱しています。

 

1. 乳児期 生命の誕生から出産まで(0歳から1歳半頃)

世話をしてくれる人に対して信頼できるかどうか。

一生懸命に世話されていても、赤ちゃんの思うようには常にはいきません。

そんな中でも赤ちゃんは、世話してくれる人を認識するようになります。

 

2.  乳幼児期初期(1歳半から3歳頃)

自立心、恥、疑惑、意思が生まれてきます。

何でも自分でやりたがったり、知らない人の前だと恥ずかしがったりします。

自分でやってみると始めは失敗します。それでも出来るようになるのかと

疑問を持ちながらも、何度も挑戦したりすることで出来ることが増えます。

 

3. 幼児期後期(3歳~6歳頃)

何かのために〇〇をするという自分の行動に目的を持つようになります。

 

4. 学童期(6~13歳頃)

勤勉性と劣等感を身に付けます。

人と比べるようになってきます。

 

5. 思春期・青年期(13~22歳頃)

アイデンティティ・忠誠心・帰属感を身に付けます。

 

6. 成人期初期(22~40歳頃)

親密性、孤立、幸福、愛を身に付けます。

 

7.成人期後期(40~65歳頃)

 

8.老年期(65歳から)

 

成人期後期と老年期の課題は、これまでの発達段階への

適応や状況で変わってきます。

共通するのは死と向き合うことです。

いつか死ぬのは事実です。

その前に後の世代に何かを残していくことが課題となってきます。