こんにちは!
化学繊維は略して化繊と呼ばれます。
化学繊維(合成繊維)とは主原料が石油の、ポリエステル、ナイロン、
アクリル、ポリウレタンなどの繊維のことです。
ストッキングは化学繊維から出来ているということになります。
化学繊維が肌に合わないことが原因で、化学繊維が使われた
下着やストッキングが皮膚に接触した時に、皮膚に炎症が起きる
ことがあります。化繊負けと呼ばれる症状です。
化学繊維は静電気をよく起こす素材で、マイナスの電気を
帯びやすい素材です。逆に皮膚はプラスの電気を帯びやすいという
特徴があります。マイナスの電気を帯びている化繊と、
プラスの電気を帯びている皮膚が接触すると、静電気が起きます。
乾燥した季節にドアノブを触ると、バチっとなる静電気の刺激と同様に
化学繊維を使った肌着などを着ていると、皮膚と肌着の間で小さな
静電気が起こっている状態になりやすいためです。
肌のかゆみ、かぶれ、湿疹、接触性皮膚炎など、肌荒れ症状が出てきます。
化学繊維がストッキングやインナーに使われている理由は、
「価格」と「生産性」です。
素材によって差はありますが、化学繊維と天然繊維(コットン、リネン、
シルクなど)を比べると、約2~7倍の価格差があると言われています。
同じ規格の下着を大量生産するためには、染料の入り方や気温による
糸の仕上がりの影響を受けにくい化繊が、機械での安定生産に適しています。
吸汗速乾インナーや発熱インナーなど機能性肌着が主流の昨今は、
どうしても化繊負けする人が増えます。
化繊負けした時は化学繊維を使っている下着や肌着・インナーを着ないことから
始めます。
化学繊維ではなく、なるべく天然素材の物を用意しましょう。
天然繊維とは主原料が天然素材の物のことです。
主原料が植物の物を植物繊維、動物の物を動物繊維の2種類に分けられます。
主原料植物 コットン(綿)、リネン(麻)、熱や洗濯などの摩擦に強いです。
主原料動物 シルク(絹)、ウール/アルパカ(毛)動物の身を守る特性から
保温性や保湿性に優れています。
コットンは吸水性に優れ、丈夫で熱に強いです。
ストッキングの場合、化学繊維なのでかゆみが発生したら、皮膚科を
受診します。ハイソックスやニーハイソックス、靴下タイプのストッキングに
変えるなど対策をします。