SDGsウォッシュとは!SDGsへの批判!

こんにちは!

SDGsが人々の免罪符となりつつあることが批判されています。

 

例えばエコバックを使うことが浸透していても、本当にごみを

減らそうといった、真に必要とされている行動が起こらないからです。

 

資本の側が環境配慮を装って、消費者を欺くことを

SDGsウォッシュと言います。

 

SDGsで掲げられているゴールは、2030年までに達成することが

求められています。

しかしながら、SDGsをなぞっても気候変動が止まる訳ではありません。

 

無限の経済成長を追い求める資本主義にも問題があるように思います。

 

SDGsウオッシュという言葉は、SDGsに取り組んでいるかのように見えて、

実態が伴っていないビジネスを揶揄するものです。

実際はそうでないにも関わらず、広告などで環境にも良いように

思わせる「グリーンウォッシュ」が語源となっています。

 

SDGsバッジを胸に付けている金融機関が、石炭火力からの投資撤退を

しないことは矛盾しているといったことがあります。

 

SDGsに取り組むことの価値が高まるにつれて、実態が伴わない

ビジネスであるSDGsウォッシュが拡大しています。

 

国連や管理する側は罰則を強化する必要があると思います。

 

SDGsが掲げられた広告や商品を鵜呑みにしないようにしましょう。

 

自社商品とSDGsを結びつけることが出来ないという課題が残ります。

 

SDGsの本質を理解しないまま、単なる「社会貢献活動」と捉えている

企業が一定数存在します。

 

SDGsへの取り組みは本来事業とは別枠で行うのではなく、

通常の企業活動の中で行っていくべきものです。

植林活動だけでは不十分です。

使っている原材料を環境配慮型の物に変更するといったことが必要です。

サプライチェーンの見直しも求められます。

本業の活動そのものをSDGsに即した形にすることが求められています。

 

そうした取り組みを進めると、コストが増大します。

短期的には利益が減少する可能性もあります。

経営を長期的な視点で革新するという決意がない限り、

SDGsへの取り組みは言葉だけです。

 

企業というのは利益の最大化を目指して活動する存在です。

利益に直結しない活動は二の次になります。

そのため目に見える成果の分かりにくい活動に対しては、

企業全体としてのコミットがしにくくなっています。

 

またSDGsに取り組むためには、コストと手間がかかります。

環境に配慮した材料を使った製造を進めると、コスト増に直結します。

また取り組み方針を決めるための調査や会議の他、

活動内容を開示するための報告書の作成など、新たな業務が発生します。

短期的な利益につながりにくく、人手や費用は追加で必要です。

 

企業理念や経営方針との整合性がなければ、社内での理解も得られません。

自社のビジョンをSDGsの理念に沿ったものに修正する必要があります。

CSR活動とは違います。CSRは企業が消費者や従業員、地域社会といった

ステークホルダーから信頼を得るために行う社会活動です。

本業とは別枠で行われることの多いCSR活動とは違い、SDGsは本業の中で

目標達成を目指す取り組みです。

 

自社技術を利用して社会課題の解決を目指す姿勢は、

まさしくSDGsにつながる考え方です。

そのため既に実践している自社の取り組みをSDGsと結び付けて

発信することで、SDGsへのコミットメントを対外的に示すことが可能です。

 

SDGsのための企業の行動変革の重要性を理解してもらうためにも、

社内コミュニケーションが欠かせません。

 

SDGsが新たなビジネスにつながることや、企業の持続可能性に

関わる重要課題であること、もはや取り組まないことがデメリットでしかないことを

企業内で発信しつづけることが必要です。

 

企業におけるSDGsの導入方針については、「SDGsコンパス」によって

示されています。

 

1 SDGsを理解する

2優先課題を決定する

3目標を設定する

4経営へ統合する

5報告とコミュニケーションを行う

 

SDGsコンパスは、SDGsの社内理解の推進、浸透のステップが

描かれています。SDGsへの取り組みは、短期的に成果が出るものでは

ありません。

 

SDGsへの取り組みは社会貢献や企業の新しいビジネスの創出など

メリットになる一方、正しく理解しないまま進めてしまうと、

デメリットとなり得ることもあります。

 

SDGsへの理解を深めると同時に、どのような問題があるかを把握し、

取り組みを始めるためのヒントとするとよいと思います。